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【漢方薬について(全5タイトル)】

よく使う漢方処方

当院におけるアトピー性皮膚炎の患者への漢方処方について 当初顔全体が赤みかかったアトピー患者に対しては黄連解毒湯桂枝茯苓丸の処方を行っておりました。ご案内のとおり黄連解毒湯は上半身が発赤し下半身は冷えている症例に対して有効とされ 有効な症例をまとめて東洋医学会総会で発表した経験がございます。

証によって 実証、中間証、虚証に分けて消風散・十味敗毒湯・当帰飲子をアトピー患者に処方しましたが 劇的に有効と思われる症例は見出せませんでした。

確かに有効な症例もあるのですが、処方の判別に行き詰まりました。その時、10年位前に二宮先生の公演を聴く機会があり 先生の処方を使用するように変更いたしました。二宮先生の3~4回の講演でアトピーに対する処方も変化し それぞれの処方の使い方は私にとって非常に勉強になりました。

当初はアトピー患者を皮膚の部位に分け
頭皮の方に皮疹がある場合は白虎加人参湯
眼囲に発疹がある場合は梔子柏皮湯
口唇および両手が同時に湿疹がある場合は温経湯
頸部に湿疹がある場合は辛夷清肺湯
両上肢に湿疹がある場合は越婢加朮湯
下腹部から両下肢にかけて湿疹がある場合や陰部に湿疹がある場合は竜胆瀉肝湯などの処方が有効とのお話で、実際 部位によって使い分けることによってかなりの著効例を経験しました。それに加え、初診時には重症なアトピーの症例については 腹診をし瘀血の有無、お腹の冷えの状態を確認し
瘀血がある場合は桂枝茯苓丸、
上腹部に冷えがある場合は六君子湯、下腹部の場合は人参湯を追加しています。

四肢に冷えがある場合は当帰四逆加呉茱萸生姜湯の併用します。

最近の二宮先生の報告には、
結節性痒疹に対して上肢の痒疹には茵蔯五苓散+越婢加朮湯、
両下肢の痒疹には竜胆瀉肝湯+茵蔯五苓散
それに加え色素沈着が強いアトピー症例に対しては荊芥連翹湯
乾燥の激しい症例に対しては当帰飲子
化膿が激しい症例に対しては十味敗毒湯
浸潤傾向が激しく色素沈着が強い場合は消風散、これはまだまだ治療経験が乏しいものです。しかし、結節性痒疹の症例に対してはエキシマレーザーの併用と漢方薬の処方でかなりの著効例を認めています。

更に私にとって興味深い症例では、全身ひどいアトピー症状で 診療室に入ってくるなり泣き通し、母親も根負け一歩手前の状況で受診された5~6歳の女の子がいました。通常の痒み止めと外用薬では充分に改善方向に持っていけないため、もしかしてと思い抑肝散加陳皮半夏を処方したところ劇的に痒みが改善し、私自身驚かされた経験があります。子供である為、漢方使用に躊躇したのですがトライしてみる価値がありました。更に小児のアトピーに対しては小建中湯の併用を行って有効な症例は経験があります。二宮先生の講演で補中益気湯三物黄芩湯の併用が有効との話ですが、この証については充分な経験がありません。しかしながら 手足がほてり特に布団から手足を出して寝るエピソードのある患者に対しては三物黄芩湯が有効であったという経験は数例あります。

まとめますと当院でのアトピー性皮膚炎の漢方治療は、部位別の漢方薬の処方プラス腹証の状況により 
上腹部が冷えていれば六君子湯
下腹部の冷えでは人参湯を加えます。

また、瘀血のある人には桂枝茯苓丸、
冷えには当帰芍薬散または当帰四逆加呉茱萸生姜湯の追加を考えます。

 

(2015.3)

 




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